とある公園でサニーとルージュは談笑していた。
「そしたらこうなっちゃって・・・」
「そうなの」
二人は他愛のないことを喋っていた。

その後二人は噴水の前に来るとサニーはこう言った。
「綺麗ね〜。」
「私達の街もいつかこんな風になる時が来るといいね。」
「そうね。早く平和を呼ぶにはその分戦いも頑張らないとね。」
二人が噴水を眺めていた時だった。

ドドオオオオオン

何と突然噴水が破壊されたのだ。すぐに噴水から逃げる二人。
そして二人が目にしたのは全身に黒い衣装を身にまとった怪しい雰囲気の男女二人組だった。

「この公園は頂いた。」
男は言う。

男の言葉に震えるサニー。
「何てことするのよ!噴水壊すなんて!!」
サニーは抗議する。

「噴水壊して何が悪いっていうの?どの道買収するからいいじゃない。」
女も続けざまに言った。

するとルージュは二人に詰め寄った。
「あなた達は一体何なの?」

二人は口を開いた。
「俺達は地上げ屋で俺はボムだ。」
「私はウィッチ、ボムの相棒よ。」

「ま、何はともあれこの公園は我々が買い取ってもらうよ。」

あまりに身勝手な計画にサニーは怒りを隠せなかった。
「これ以上暴れると痛い目見るわよ!」
サニーはマシンガンを構えながら言った。

すると二人は手を開くと黒い光を発した。予想外の展開に驚くサニー。

「これを見てもそう言えるかな?」
二人はそう言うと黒い光弾を発射した。

ドッゴオオオオオオン

光弾は木に直撃し、粉々になった。

「俺達は自作したヤクで特殊能力が使えるから俺を倒すなんて無駄だ。」
ボムは自信満々な態度で言う。

しかしサニーは怯むことなくマシンガンを連射し続けた。

ドドドドドドドドドドドドドドド

これだけ撃てば適うだろうと確信した。

だが、二人は全くと言っていいほどダメージを受けていなかった。

「倒すのが無理だと分かっていながら攻撃するとはいい度胸してるじゃねえか。なら次はこっちの番だ!どりゃあああああああ!!!」
ボムはそう言うとサニーを勢いよく蹴り飛ばした。

蹴り飛ばされたサニーは展望台に激突した。

「サニー!!」
ルージュはサニーの元へ駆け寄る。そんなルージュにサニーは微笑みながらこう言った。
「このくらいどうってことないよ。」

しかしルージュは
「でも全身から血が・・・」
サニーは随所に流血していたのだ。

しかしサニーは怯むことなく進み
「マシンガンがダメならこうよ。てりゃあああああああああ!!!」

マシンガンを片手に連続パンチを繰り出した・・・その時だった。

「なっ、消えた?」
ボムは突然姿を消す。そして・・・

「ここだあ!!」
ボムはサニーの背後にテレポートすると背後から殴りかかった。
サニーは不意をつかれて倒れかかるが、再び体勢を立て直すと再び拳のラッシュを浴びせた。

するとボムは次第に疲労が見え隠れするようになり、徐々に追い込まれていく。

そして

「はぁっ!」
サニーの渾身の一撃でボムは倒れた。

「やった・・・遂に倒したのね。」
サニーは安堵する。しかし次の瞬間だった。

「まだまだだぁ!!」
何とボムは起き上がると手からエネルギー弾を連射したのだ。慌てて避けるサニー。

「あれだけやっても平気なんて・・・」
ルージュは唖然とした。

エネルギー弾を高速連射するボムにサニーは手も足も出ない。
(このままじゃ攻撃ができないよ・・・あっ)
不意に思いついたサニーはマシンガンを連射しながらボムに近づいたのだ。

「はああああああああああああっ!!!」
マシンガンとエネルギー弾の打ち合いで互いに接戦となる二人。

すると突然エネルギー弾が止まった。
「しまった!」

実は薬の効果が切れてエネルギー弾が止まったのだ。

「サニー、今よ。」
ルージュの合図でマシンガンを発射するサニー。

そして遂にボムはその場に倒れた。

「ボム!」
ウィッチはボムに駆け寄ると戦闘態勢になった。

サニーも再びマシンガンを構え、戦闘態勢になった・・・時だった。

「もういいウィッチ。」
ボムはウィッチを止めると再び起き上がった。

「この俺をここまで追い込んだのはお前らが初めてだ。実にいい戦いだったぞ、でも次は負けないからな。」
ボムはそう言うとウィッチと共に撤収した。

その後、壊れた噴水は町の住民達の協力もあって見事に復活を遂げたのだった。

終わり

戻る

TOP